L.A.P.中小企業顧問弁護士の会事務局・中川のブログです。
今回は、顧問弁護士との法律相談の場で、いいアドバイスをもらう秘訣についてお伝えしたいと思います。
こんな方におすすめな記事です
- 契約書チェックを依頼する際に、ただ「チェックお願いします」とだけメールしている経営者様
- 法律相談のとき、「何を・どこまで・どう話せばいいんだろう?」と思う経営者様
上記のような経営者様はぜひお読みください。
ちょっとした心構えで、法律相談がさらに充実したものになりますよ。
(当会の弁護士らの実際の声を元にお伝えします)
法律相談時は、トラブルの相手先との契約書を準備する
まずは「法律相談時に常に意識してほしいこと」について、ある弁護士が話してくれました。
BtoBであれ、BtoCであれ、トラブルの相手先との契約書をご用意いただくと話が早いですね。
それを拝見した上で、経営者から何があったかのお話をお伺いするようにしますが、「その点は契約書上はこう書いてありますから、問題ありませんね」とか「そうは言っても契約書ではこうなってますよ」など、当事者同士の取り決めに基づいて具体的なアドバイスをすることができます。
(40代男性弁護士)
「法律相談時の契約書の用意」は、できていそうで、できていないことかもしれません。
頭の片隅に入れておいた方がよさそうですね。
では、契約書チェック自体を弁護士に依頼するときは、何に気をつけたらいいのでしょうか。
別の弁護士が話してくれました。
契約書チェック依頼時、自分なりの疑問をぶつけてみる
契約書チェックのご依頼をいただくことは多いのですが、ポンとメールして「チェックしてください」と言うのではなく、ご自分でもお読みになって疑問点を書き出していただくとより深いアドバイスができます。
例えば、「XX条の**という記述の意味がよく分からない」とか「XX条の□□の部分は、具体的には△△というケースだと思うが、これは当社には不利ではないか?」等のチェックポイントをお示しいただけると、その部分を重点的にご説明できますし、必要な場合は条文に手を入れることもあります。
(40代女性弁護士)
「契約書は読んでも分からないから」とつい弁護士に丸投げしたくなりますが、せっかくチェックしてもらうのですから自社の実情に合った実践的なアドバイスが欲しいですよね。
ならば、経営者も少し内容に踏み込む必要がありそうです。
なお契約書のチェックに関しては、他の弁護士がより詳しい内容の記事を書いておりますので、ぜひご参照ください。
【経営者はいかに契約書を読み、弁護士に相談すべきか】
自分に都合のいいことも悪いことも包み隠さず話す
さらにもう一名弁護士の話をご紹介しましょう。
ご自分の落ち度や都合の悪いこと、言いにくいことも含め、ありのままをお話いただきたいですね。
弁護士には当然のことながら守秘義務がありますし、経営者の皆さんにとってはどんなことでも安心して話ができる数少ない存在だと思います。
弁護士は、プラスもマイナスも話していただくことで、問題の全貌を捉えることができます。
ですから、弁護士が正しい判断を下すためにも、すべてをありのままに話していただきたいのです。
もちろん信頼関係ありきのお話ですが。心配ごとや、些細だと思われること、なんでも話してほしいですね。
(50代女性弁護士)
包み隠さず話すということは、信頼関係の証のみならず、弁護士が正しい判断をするために必要なことなのですね。
と思えば、「ちょっと話しづらいあんなことも、話してみようかな」という気持ちになりませんか。
また、別の弁護士によると、実際にこのようなケースがあったそうです。
その経営者様は、多忙続きで私に話すのをすっかり忘れていたのだと思いますが、ある重大な事実を、裁判が始まってからお話しされたんです。
しかしその事実を前もって伺っていたら裁判に臨む心持ちが違いましたし、
実際に裁判にも大きな影響があり、弁護の方針を大きく変えざるを得なかったことがありました。
(40代女性弁護士)
「何でも話す」ことは、大変重要なのだと分かる一例ですね。
まとめ:弁護士からすぐれたアドバイスを得るためには
ここまでのお話をまとめますと、弁護士からすぐれたアドバイスを得るためには、
・法律相談するときは、トラブルの相手先との契約書を準備する
・契約書チェック依頼時は、自分なりの疑問をぶつけてみる
・自分に都合のいいことも悪いことも包み隠さず話す
ことが大切なポイントですね。
参考にしていただくことで、より踏み込んだ、貴社ならではのアドバイスが得られると思います。
(了)
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