今回は、私が過去に担当した案件の中で、特に印象に残っているものを紹介したいと思います。
今から数年前ですが、ある地方の会社の社長さん(「Aさん」とします)がお疲れのご様子で相談にいらっしゃいました。
お話をお聞きすると、取引先が支払うべき金銭(数千万円単位)を立て替えたものの、その支払いをしてもらえず、経営している会社が倒産の危機にあるとのことでした。
Aさんの会社とその取引先は長年の付き合いで、Aさんは取引先の社長から懇願されて特に書面なども交わさずに金の立て替えを行ったところ、取引先の社長が亡くなって経営陣が代わったことから、立替金の支払を拒絶されたという話でした。
困り果てたAさんは、私のもとへ相談に来られる前にも数名の他の弁護士に相談にいったそうです。
しかし、どの弁護士からも「証拠がないので、裁判は難しい。話し合いで解決するしかない」と言われたので、何度も話合いを行ってみたが、一向に埒が明かなかったそうでした。
そこで私もAさんが持ってきた資料を検討したのですが、確かに書面などの証拠が非常に少なく、仮に裁判をした場合でも、取引先が立替金の存在を争ってくれば勝機を見出すのは難しいと感じる案件でした。
しかし、取引先も話し合いだけでは支払ってくれそうにありません。
そのため、私は何度もAさんに東京の私の事務所に来ていただき、これまでの状況を非常に詳細に質問しました。Aさんも記憶の限り回答してくれました。
時間をかけてこのようなやりとりを重ねていくうちに、直接的な証拠ではありませんが、間接的に立替金の存在を証明するような証拠(亡くなった取引先の社長との携帯電話のメールなど)がいくつか存在することが判明しました。
そこでこれらの間接的な証拠を基にして、私は取引先を相手に裁判を起こしました。
当初は劣勢でしたが、裁判所に対して少しずつ丁寧に状況を説明していき、それらを間接的に証明するような資料も証拠として提出していきました。
そうしたところ、1年以上の審理期間はかかりましたが、無事勝訴判決を得ることができました。
その後、相手から控訴されましたが、無事にこちらの勝訴で判決が確定し、Aさんの会社は取引先から立替金額全額を回収することができました。
Aさんは「これで会社が倒産せずに済んだ。全てB先生のお陰です。ありがとうございました」と非常に喜んでくださいました。
この案件で私が学んだ教訓は、当初難しいと感じられる案件であっても、クライアント様の話を何度も何度も丁寧に聞いていくうちに、勝機を見出せることがあるということです。
そのための時間と手間を惜しんではいけないことを学びました。
他の弁護士が「難しい」といった案件であっても、諦めることはありません。
是非一度、私にご相談いただければと思います。
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