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L.A.P.中小企業顧問弁護士の会弁護士のEです。

私の日々の業務の中心は、顧問先様の中小企業からのご相談対応なのですが、その中で、取引先とのトラブルに関するご相談もよくいただきます。

その際に、社長様からよく「この件は裁判になるんですかね?」というご質問を頂きます。

このご質問をどう考え、どう答えるのかは、弁護士ごとに異なるところかと存じますが、私は以下のように考え、回答させて頂いております。

まず、今回のご質問に限らず、お客様からご質問を頂いた際には、

① 「質問に対する端的な回答は何なのか」

② 「お客様がお望みの回答は何なのか」

③ 「顧問弁護士としての責任ある回答は何なのか」

の3点を考えます。

裁判になる可能性を経営者と一緒に考える

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今回のご質問でいいますと、
①「質問に対する端的な回答」は、「相手の気持ち次第なので全く予想がつかない」というものです(裁判を起こすこと自体は、訴状に印紙を貼って裁判所に提出してしまえば可能なため、時々びっくりするような裁判が起こされることもあるのです)。

では、②「お客様がお望みの回答」は何なのか。
多くの場合、社長様が私に相談をされた趣旨は、「弁護士から『先方は裁判を起こさない』という回答をもらって安心感を得たい」というものではないでしょうか?

ですから、上に書いたような①「質問に対する端的な回答」をそのままお伝えしたところで、社長様のご相談の趣旨を満たすことにはなりません。

もっとも、相手が訴えてくるかどうか予想できないにもかかわらず、「相手は訴えてきませんよ」と無責任に回答するのは、③「顧問弁護士としての責任ある回答」とはいえません。

ですから私は、今回のようなご質問に対しては、具体的な判断材料をご提供し、一緒に考えさせて頂くことにしています

「相手が訴えてくるかはわかりません。相手の気持ち次第です。ですから、相手の気持ちに立って一緒に考えましょう。今回の件で相手が訴えようと思ったら、印紙は●●円かかります。また、相手が弁護士に依頼をした場合には、●●円程度が着手金として必要になります。相手方の手元にはどんな証拠がありますか?相手は損得勘定を重視する方ですか?相手とはお金の問題を超えた感情のもつれがありますか?相手は●●円を回収するために、●●円を支払うこともいとわない性格の方ですか?どうでしょう、ここまで考えてみて、相手は訴えてくるでしょうか?」

といった話をさせて頂くと、相手の性格をご存知の社長様は、相手が裁判を起こしてくるかについて、ある程度の見通しが立ち、安心感を得られる場合もあるようです

今回のようなご質問に対してどのように考え、どのように回答するかは、弁護士ごとに異なるかと存じます。

顧問弁護士選びの一助として、ご参考にしていただければ幸いです。

 

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