L.A.P.中小企業顧問弁護士の会 コーディネーターの中川です。
中小企業にとって、法律が関わる問題やリスクへの対応は重要ですが、弁護士の顧問料や弁護士費用の負担感が気になりますね。
そんな経営者の気持ちに呼応して近年は、月額1万円程度で顧問契約できる安価な顧問弁護士サービスや、必要なときに利用できる安価な弁護士サービスなど、さまざまなサービスが生まれています。
そこで、それらのサービスのメリット・デメリットを比較しながら、貴社に合ったサービスの選び方について解説します。
「安価な顧問弁護士や安い弁護士サービスに興味はあるけど、いろいろなサービスがあってよく分からない!」とお思いの経営者様のお役に立てば幸いです。
\この記事をまとめたフローチャート&メリットデメリット!経営者に合った顧問弁護士や弁護士サービスが選べる!/
1.中小企業向け安価な弁護士サービスには大きく3つのタイプがある
安価なサービスには大きく3つのタイプがあります。
具体的には下記の通りです。
(1)月額1万円程度の安価な顧問弁護士
1つ目は、安価=月額1万円程度の顧問弁護士。
具体的には、月額1万円程度で弁護士と顧問契約できるサービスのことで、特定の弁護士と顧問契約を結び、貴社の顧問弁護士としてさまざまな法的な相談に乗ってくれるサービスです。
弁護士の顧問料の相場は3万円〜5万円ですので、それに比べると格安ですね。
顧問弁護士は、ある程度長期に渡ってのお付き合いが前提になります。
また、下記のような方におすすめです。
・トラブルがあった時、ちゃんと自社のことを理解してくれた上で相談できる弁護士を確保したい
・一人の弁護士とじっくり長期におつきあいしたい
・たまに契約書チェックなど、単なる法律相談ではないことをお願いするかもしれない
(2)月額1万円未満、必要な時にランダムな弁護士に相談するサービス
2つ目は、必要な都度、利用できる安価な弁護士相談サービス。
これは、利用者が相談したい時に相談事を投稿すると、ランダムな弁護士が回答してくれるようなサービスです。
月額1万円未満で利用できるものがほとんどです。
下記のような方におすすめです。
・知りたいことに対して、早く弁護士からの回答が欲しい
・チャットなどで自分の相談したいことを分かりやすく文章にする文章力と、文章を作成する時間がある
・弁護士から回答が得られれば、それがどんな弁護士かはあまり気にならない
(3)裁判などの弁護士費用に備える弁護士保険
3つ目は、弁護士保険です。
これは、裁判などの弁護士費用が高額になる場合に備えその費用を補填する保険で、複数の会社が近年サービス参入しています。
月々の掛け金は、数千円からです。
これは下記のような方におすすめのサービスです。
・過去に会社のトラブルで裁判になり、高額な弁護士費用がかかったため、今後そういうことがあった場合に備えたい
・顧問弁護士を雇うほど、月々の相談事はないと思う
・顧問弁護士は雇っているが、万が一の場合に備えて弁護士費用の備えもしたい
これらの3つのカテゴリーごとに、メリット・デメリットを見ていきましょう。
2.月額1万円程度の顧問弁護士の概要とメリット・デメリット
月額顧問料1万円程度の顧問弁護士サービスは、首都圏を中心に、ここ10年ほどで複数の弁護士事務所が参入するようになりました。
(当会もこのカテゴリーに含まれます)
こうした月額1万円程度の顧問弁護士サービスの概要とメリット・デメリットをお伝えしますので、サービスを検討する時の判断材料になさってください。
(1)月額1万円程度の顧問弁護士の概要
最近では大手事務所でも、安価に顧問弁護士の契約をしてもらえるところがあります。
こうした事務所は、会社のHPに顧問弁護士名を掲載できるなどのメリットはありますが、特定の弁護士を選んで顧問契約できなかったり、相談には別途それなりの費用がかかることがあります。
一方、チャット相談を前面に打ち出す事務所もあり、手軽さとスピード感で人気があるようです。
ちょっとした疑問に対して弁護士から法的アドバイスを受けるのには便利でしょうが、もっと複雑な相談、たとえば契約書のリーガルチェックを依頼するとなると別途費用がかかります(一方で当会は、顧問料1万円であってもA4で2枚程度の契約書チェックの依頼が可能です、後述)。
また、細かいニュアンスについてはチャット相談を重ねるよりも、電話で数分話した方が手っ取り早いというケースもあります。
(2)月額1万円程度の顧問弁護士のメリット
メリット
①在籍弁護士の他に他の士業(専門家)が連携し、ワンストップで相談ができる事務所がある
②弁護士と面談せずに契約できたり、チャット相談が無制限だったり、手軽に相談できる良さがある
③着手金の割引があるところもある
④契約書の雛形進呈制度や、契約書をweb上で作成できるサービスを提供しているところもある
⑤安価な顧問料でも会社のホームページに顧問弁護士名を記載できるところもある
⑥無料お試し期間を設けているところもある
(3)月額1万円程度の顧問弁護士のデメリット
デメリット
①契約時に弁護士を選ぶことができないところもある
②顧問料は安くても、実際に法律相談したい場合に高額の費用がかかったり、回数に制限があったりする
③月額1万円程度の顧問料の範囲内では、契約書チェックの依頼は実質的に難しいところが多い
④チャット相談は手軽だが、分かりやすく文章を書く能力が求められる
⑤対面相談や電話相談には対応していないところがある
⑥契約のために弁護士の事務所にいきなり直接連絡するのは、慣れない経営者にとってややハードルが高い
(4)L.A.P.中小企業顧問弁護士の会(当会)・法律相談も契約書チェックも
当会もこのカテゴリーに入りますので、当会のメリット・デメリットを併せてお伝えします。
最大の特長は、顧問料1万円(税込1.1万円)であっても、A4で2枚程度の契約書チェックの依頼ができる点です。
(他の安価な顧問弁護士サービスでは、契約書チェックは別途費用がかかります)
さらに、「弁護士とのつきあいが初めてでも安心なこと」です。
具体的には中立的な立場のコーディネーターが存在しており、
・登録している複数の弁護士から、経営者へのヒアリングに基づいて貴社に合った弁護士を紹介してくれたり
・弁護士との契約前面談の設定をしてくれたり
・弁護士に聞きづらいことでも聞けたり
する点です。
メリット・デメリットをまとめると下記の通りです。
メリット
①コーディネーターが電話などでお悩みやご要望を伺い、最適な弁護士をご紹介します(or弁護士のご指名もOK)
②キャリア12年以上+中小企業の法律問題に詳しい複数の弁護士と、契約前に面談でき、気に入った弁護士とご契約いただける
③月額1.1万円(税込)であっても、法律相談のみならず契約書チェック等も依頼が可能(安価な顧問弁護士サービスでは、顧問料の範囲内で契約書チェックを依頼できないことがほとんど。
デメリット
①在籍する弁護士は7名、多くの弁護士から選べる訳ではない
②東京の弁護士のみのご紹介であること(ただしお客様の会社所在地は問わず、全国のお客様にご利用いただけます)
3.月額1万円未満、必要な時にランダムな弁護士に相談するサービス
安い弁護士サービスとは、弁護士とは顧問契約せずに、利用者が利用したいときにランダムな弁護士に相談するサービスです。
利用者が相談したいことをサイト上に投稿するとランダムな弁護士が回答してくれるようなサービスや、この後すぐに電話やオンラインで相談できる弁護士を紹介するサービスなど、月額(または1回)1万円未満で利用できるものです。
近年、さまざまなサービスが生まれていますので、経営者の皆様にも利用した経験がおありの方もいらっしゃるでしょう。
こうしたいくつかのサービスのメリット・デメリット等をお伝えしますので、サービス検討の際の参考になさってください。
(1)安い弁護士サービスのメリット
メリット
①月額数百円程度から気軽に利用できるサービスもある
②web投稿相談サービスの場合、自分と同じような問題を抱えている人の法律相談の内容を確認することができるので、自分のトラブル解決の参考にすることができる
③相談無制限をうたうところもある
④匿名で相談できるところもあり、相談しづらいことでも相談しようと思える
⑤弁護士相談予約サービスは、「弁護士に急ぎで相談したいことがあるが、身近に弁護士がおらず時間が切迫している人」には便利
(2)安い弁護士サービスのデメリット
デメリット
①自分の相談事に対し、弁護士から回答が必ずしも得られる訳ではない(得られないこともある)
②チャット相談や投稿相談の場合、自分の相談したいことを分かりやすく文章にする文章力が求められる
③またそうした文章を書く時間も必要
③公開型の投稿相談サービスの場合、個人情報や個人を特定しうる細かな状況を記載することはNG
⑤弁護士紹介サービスは、相談料がやや割高であり、必ずしも希望日時に対応できる弁護士が見つかるわけではない
4.弁護士保険
裁判など万が一の時の弁護士費用に備えるのが弁護士保険です。
月々の掛け金は数千円からで、弁護士の相談料や着手金などを補填してくれます。
また、「1事案いくらまで、年間限度額いくらまで」等の補償内容が決まっています。
下記は、弁護士保険の一般的なメリット・デメリットですが、提供会社によりサービス内容が異なりますので、興味のある方は「事業者向け 弁護士保険」で検索し、各社のサービス内容を比較してみてください。
(なお「個人向けの弁護士保険」と、「事業者向けの弁護士保険」では、補償内容が異なりますのでご注意ください)
メリット
①自分では解決できそうにないトラブルが起きた際、弁護士利用の費用面でのハードルが下がり、弁護士を利用しやすくなる
②トラブル時に弁護士を紹介してくれるサービスもある
③初回相談が無料になったりするサービスもある
デメリット
①契約時にすでに発生しているトラブルには利用できません
②契約してすぐは保険料が支払われない期間があります
③契約内容によって、弁護士費用のすべてが補償される訳ではありません
5.選び方:経営者が弁護士に何を期待するか?をはっきりさせることが大事
以上、中小企業向けの安い顧問弁護士サービスや安い弁護士サービスを概観しました。
こうしたサービスは今後ますます多様化していくと思われます。
よって、サービスを選択する際は「経営者が弁護士に何を期待しているのか」その目的をはっきりさせることが大事です。
「弁護士に何を期待するのか?」の一例として下記が挙げられます。
・何かあった時に電話やメールですぐに連絡できる「頼れる顧問弁護士」という存在が欲しいのか?
・継続的に相談したいことがあり、一人の弁護士とじっくり付き合いながら解決の方向性を見つけたいのか?
・顧問弁護士名を自社のホームページに記載できればそれで十分なのか?
・都度、ちょっとしたことをチャットで聞ける、というスピード感を大事にしたいのか?
・相談することはそんなにないから、何かあった時すぐに単発で相談対応してくれる弁護士を紹介くれれば事足りるのか?
・何か大きなトラブルや裁判になった時の費用に備えたいのか?
etc...
ご自身はいかがでしょうか?
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\経営者に合った顧問弁護士や弁護士サービスが選べる!/
これはこのページでご案内した内容を、
①サービスを選びやすくするためのフローチャート
②メリット・デメリット一覧表
にまとめ、貴社に合ったサービスを選べる便利な資料です。
まず「①フローチャート」で
・一人の弁護士とじっくりつきあいたい
・必要なときだけ相談できればいい
などの簡単な質問にお答えいただくことで、サービスを選びやすくなります。
さらに詳しい情報を知りたい方は「②メリット・デメリット一覧」をご覧いただくと、ご自分に合うサービスがより分かりやすくなります。
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中小企業にとって安価な顧問弁護士サービスや安価な弁護士相談サービスは、費用負担を軽減しながら法的な問題に対応する上で頼りになる存在です。
サービスを選択する際には、弁護士に何を期待するのかという経営者自身のニーズや、利用する頻度、ご予算に合わせて検討していただければと思います。
その上で、貴社に合った弁護士サービスをビジネスのご発展にお役立ていただければ幸いです。
(了)
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コーディネーター歴13年の中川です。
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