実際、弁護士資格は万能ではないが・・・
以前別の記事で、弁護士資格が「最強の法律系資格」と言われていること、実際には弁護士資格にも死角があることについて書かせていただきました。
(「顧問弁護士がいれば、会社経営に他の士業者は必要ないのか?」)
死角があるとはいえ、弁護士資格は最強である(と思いたい)
とはいえ、他の資格にはない弁護士資格だけの強みがあるのも確かです。
代表的なのは以下の2点です。
弁護士だけの強み①:法分野全体を見通したアドバイスができる
まず1点目ですが、弁護士になるための試験(司法試験)の範囲は、法分野の全体に及びます。
弁護士であれば、あらゆる法分野について、最低限度の知見はもっているというわけです。
もちろん、お客様からのご相談に対して、弁護士よりも他の士業者の先生の方が、的確に対処できる分野はあります。
ただその場合でも、法律全体を見通して、どの士業者(あるいはどの役所)に相談するのがいいのか、一番確実に判断できるのは弁護士だと思いますし、弁護士であれば、アドバイスの際に併せて、「●●社長のお悩み事は、こうやって伝えると、××士の先生に的確に伝わりますし、××士の先生が対応しやすいと思いますよ」というお話もさせていただけます。
ですから、まずは弁護士にご相談いただくのがいいと思います。
L.A.P.中小企業顧問弁護士の会に所属するA弁護士の記事(「顧問弁護士は転ばぬ先の杖か」)でも、同様のコメントがされています。
なので、この点は私独自の見解ではないと思います。
弁護士だけの強み②:訴訟を見据えたアドバイスができる
2点目は、弁護士だけが、日常的に訴訟を行っているという点です。
もちろん他士業の先生の中には、一定の範囲で訴訟の代理権をお持ちの方がいらっしゃいますが、種々雑多な訴訟案件の処理をメインにして業務をされている方はそう多くないように思います。
紛争の究極形は訴訟です。
さまざまなケースで「出るとこに出た場合、どうなるのか」を知っている弁護士だからこそ、
「訴訟になったら勝てるのか」 「訴訟になるとどのようなコストがかかるのか」 「将来訴訟になった場合に勝てるよう、今できることはないか」 「将来訴訟にならないためにはどうしたらいいか」
という観点からのアドバイスができるというわけです。
(了)
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